スイトピーの産地を訪れる

11:20:00

昨年の話になりますが、12月にスイトピーとラナンキュラスの産地、宮崎県を訪れました。宮崎県はスイトピーの流通量・生産量ともに全国一。ラナンキュラスも日本で有数の産地なのです。そしてこのスイトピー、ラナンキュラスはその品質の良さ、日持ちで北米でも大変に評価が高いのだそう。今回は一昨年カナダにご一緒させていただいた市場さんとのご縁でアメリカからのバイヤーさんの産地視察に通訳として帯同させていただきました。



本日1/21はスイトピーの日。
スイトピーの日にちなんでこの産地の様子をご紹介。

1日目
朝5時半起きで羽田から飛行機で宮崎へ。この日は全国的にとても暖かかったのですが、特に温暖な気候の宮崎では私は半袖になったほど。この宮崎の気候がスイトピーに適しているのだそうです。空港に着いてから県の職員の方たちとまず向かったのは宮崎県総合農業試験場。
ここでスイトピーを始め農産物の研究、改良、育成をしているそうです。
改良って…? と思ったら、色や日持ち、それだけではなく。
生産者の人たちの労働時間、手間を減らすための改良も日々されているということ。
う〜ん、とってもおもしろい。

スイトピーが栽培されているハウス
研究員の方からの説明

お次はJA尾鈴さん。ここから東京の大田市場に配送されます。1ケース100本入っているこの箱…全部で何本になるのかしら。 

この様に綺麗に扇状に整えられ箱に入れられます。まっすぐ揃った茎が見事。
幾つかの生産者さんのハウスも見せていただきました。
ハウスの中はこのような感じ。ゴミ一つ落ちていません。下に引いているのは籾殻。
湿気を取る役割をするそう。カラフルな洗濯バサミが並んだ右の写真。1つ1つ枝を留めて、伸びたら地面に這わせながら調整する…これがまっすぐで長い茎の秘密。ものすごい手間の掛かる作業だと思います。

  









宮崎県で育成された人気品種の式部シリーズの1つ、「紅式部」。
スイトピーでバイカラーは珍しい。

最後は北米市場で受け入れられる色や品種、条件など今後の取り組みのための意見交換会でした。印象に残った言葉がバイヤーさんの"日本のスイトピーを見るまではスイトピーはスイトピーではなかった。日本のスイトピーが私たちのスイトピーの概念を変えた”という言葉。(英語でなんて言ったか失念。でもこんなニュアンスの言葉だったと思います。)
素敵すぎる。北米にももちろん、日本以外の国からのスイトピーの輸入があります。でも品質、品種、茎の長さ、素晴らしい日本のスイトピーが他を圧倒したようです。
日本と花文化も、空間の広さもお金のかけどころも違う北米のパーティやウェディング。国境を越え海を渡ってここで作られた日本の花が使われてるって夢があるなぁ、と。

今回とても貴重な機会をいただき感謝してます。
野菜や食べ物、伝統工芸。なんでも小売店に並ぶ頃には作り手の想いや工程がどこかに置き忘れられてしまいがちです。小さな個人事業主の花やとしてはそういうのを掘り起こして伝えられたら良いな、と思います。
ものすごい手間と愛情を込めて育てられていることが今回改めて実感できたので。きっと街の花屋で、「あ、このスイトピーあそこであんな風に育てられたんだな」なんて身近に感じられたら1本の花をもっと大切に思える気がしています。
もともと好きな花TOP3に入るスイトピーがますます好きになった1日でした!!

以上。

◉2日目はラナンキュラスの産地へ行きました。


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